結城浩のお話

2016年07月04日(月)  List  Edit  New

そもそも私は読みたいのか書きたいのかわからない。サイトを作り始めのときは書きたいから、シンプルでいいと思う。でも、すぐに読み返したいと思う。そのために複雑になる。

読み返すときについ、他の人が読んだならということも考えてしまう。そのあたりに何かがあるんだよなあ。

結城メルマガ書いていて、今日は特に面白いと感じる。はじめにの部分で枕のような感じで書いていたことが、目次以降で(有料部分に入ってから)不思議に呼応するから。

別のことを書いていたはずなのに、大きくつながった感があるの(少なくとも私の中には)。

当然といえば当然で、だって全部のテキストは「わたし」という一人の人を通して通ってきたものだから。「一人雑誌」としてのメルマガの面白さはそこにありそう。

情報提供の媒体として有料メルマガを始めても(例外的な人を除いて)うまくいかないのは、情報提供の場にしちゃうから。そうじゃない。ググればわかる情報を求めているのではなく、経験のような何か、きらっとそこでだけ光る何かをみたい。

そういうライブ感がないときっとまずい。だって、いまや大半の情報は無料であふれんばかりに手に入るんだもの。

ググっても、手に入らないのは、

わたしの今日。

あなたの明日。


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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki

『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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