結城浩のお話

2016年07月06日(水)  List  Edit  New

実は時間が律速になる。どんなに素晴らしい解決方法でも、その実現に$10^{31415926535}$年かかるなら意味はない。多分そのころいまの宇宙はなくなってるから。

つまり時間は大きな前提なのだ。理論は理論としておもしろいとしても。そしてまた「誰にとって」意味があるかという発想もある。$100$年後の解決は、自分にとって意味はないが、もしかしたら誰かにとって意味があるかもしれない。

小さいスケールに進むと、生物学は化学になり、物理学になり、数学になる。

大きいスケールに進むと、生物学は宇宙工学になり、天文学になり、哲学になる。

哲学?

人間から遠く離れたはずなのにどうしてまた人間に戻るの?

それはね、語っているのも聞いているのも人間だから。

星が宇宙を語るのと、人が宇宙を語るのとは違うのだ。


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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki

『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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