2020年05月15日(金)


質問

現在28歳の社会人です。

大学院に興味があるのですが、自分にとってこれはそこそこ大きな決断で、日々体験談などをググっては悩んでを繰り返しています。

結城先生は大きな決断をするとき、どのように考えていますでしょうか。

回答

ご質問ありがとうございます。

進路の決断は、人生に多大な影響を与えますから、悩むのは当然だと思います。特にいまお仕事なさっているのなら、なおさらのことです。せっかく安定しているところに大きな変動を与えるわけですから。

私個人の話をします。

私は、人生の決断をしなくてはならないときにはしばしば「後悔しない方を選ぶ」ようにしています。A/Bどちらを選んだら後悔しないかを考え、後悔しないであろうと思う方を選びます。他の条件がどうだとしても、後悔をしたくない気持ちが強いですね。

また「未来が広がる方を選ぶ」のもよくあります。未来が広がる方、可能性が広がる方、大きく成長する方を選びたいと思います。

しかしながらそれは、必ずしも挑戦する方とは限りません。じっとする方が逆に未来を開くこともあります。パパッと動けばいいとは限らないのです。難しいですね。

それから大事なことがもう一つ。私はクリスチャンなので「What would Jesus do?」という問いを思い出すように心がけています。「イエスさまならどうするだろう?」ということです。

自分の願いが私利私欲からきているのか、それとも「私がこの世で果たすべきこと」に合致するのか。そういったことを祈りを通して神さまに尋ねるのです。

人生の判断において何が正解なのか、神ならぬ人間の身にはわかりません。人間の目でうまくいったように見えることも、必ずしも正解ではありません。

たった一度の人生をどう生きるか。

どうぞよい判断ができますように。

ご質問ありがとうございました。

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki

『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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